たった10年前まで、口語を文章にするという事は、
少なくとも一般人にはあまり無い事だった。
けれども現在、HP、ブログ、メール、そういった媒体が普及して、
誰でも当然のごとく口語を活字にして使用している。
そこで一つの問題が出てくる。
いや、大げさに言えば、自分と第三者の間に奇妙な空間が生まれる。
 
「僕」って誰だよ!?
 
っていう・・。
 
公の文章にはあまり一人称という物が出てこないからね・・。

 
管理人を知っている人なら分かる事なのだが、
僕は普段自分の事を「俺」という。
それが僕の本当の一人称。
「本当」というのは、頭の中で物を考える時の一人称が、完全に「俺」なのである。
それも今に始まったことじゃない。物心付いた時からずっとそうだった。
一人称を何にするのかという事で、その文章、ブログの特色がある程度決定付けられる。だから凄く難しいし、慎重にならざるをえない。
 
また、その文章の作者がどういった一人称を使うかによって、
その作者の狙いもある程度判ってくる。
「狙い」といえばなんだかカッコイイが、
実の所、それは作者の「どう見られたいか?」
という自己顕示欲とも関係しているのだと思う。
 
このブログでは今の所「僕」という一人称を使っているが、
そもそも書く内容を統一していない時点でどうしても無理が生じ、
毎回毎回記事を更新する際、一人称問題が僕の中で渦を巻き悩ませている。
 
良くないね。ブログ精神衛生上。
もっとサラサラ書けなくちゃ・・。
 
一人称問題の他にも「語尾問題」というものとも戦っていかなければならず、まだ始めたばかりのこのブログ、正直言って
もう「マンドクセ〜(;´Д`)」って思ってる。w
 

 
この問題を調べてみて一番驚いたのは、
世の中には「俺」という一人称に嫌悪感を抱く人が居ると言う事。
そういう人は自分の事を頭の中でも「僕」と認識しているのだろうか?
男は皆自分の事を「俺」と認識している物だとばかり思っていた。
でも考えてみれば「僕」という人もそりゃ居るよね・・。
 
人は、それぞれ自分の事を「僕」と思っているか「俺」と思っているか、
微妙な所だと「わたし」と思っているか「あたし」と思っているかによって、
考え方や、その人の持つ雰囲気、ひいては人生までもが違ってくるんじゃないかと思う。
いずれにせよ「僕」君と「俺」様の間には大きな壁がありそうだ。
 
ー追記ー

じゃ、ナンデこのブログでは「僕」という一人称を使っているのかというと、
やっぱりこんな個人的なブログでも一応、
不特定多数の人が読むことを想定しているからです。

答えになってないか・・?
俺はきっと「僕」に見られたいと言う部分が
このブログでは強いからなのだろう。

以前、糸井重里もこの問題にぶつかり、
一時期ほぼ日のダーリンコラムというコーナーの中で、
「これからは一人称をドラゴンとする!!」
と宣言した事があったが、あれには笑った。


以下、なぜこれらの一人称を使わないか

<俺> いや、使ってもいいし、今後はこれで行くかも。
    「えんたん」にとっても、「えんたんを知る人」にとっても
    実は一番自然。

<漏れ> なんかふざけた感じで文章が面白くなるとは思うんだけど、
     やっぱりここは2ちゃんねるじゃないのだから・・・

<私> これもいいんだけど・・。ちょっとかしこまり過ぎ。
    俺、そこまで偉い人じゃないし、
    男がこれを使うとなんか冷たい感じがして・・・。
    お高くとまってるような気も。ある意味、えんたんにとっては
    「僕」より不自然。  でも悪くは無いと思ってる部分もあり、
    今後は使うかも・・。顔が見えないネット上で、男子高校生が
    この一人称を使っていたという話が他のサイトであったけれど、
    確かにそう考えると、それはちょっと異様な話だな。

<ワタクシ> これはちょっと好き。 ちょっと笑える。男女供使えて良い。

<自分> 性格を決定付けることなく自分を表現できるという点では
     非常に優れた一人称であるが、文章によっては「自分」が
     何を(誰を)指しているのか?が、判りづらくなる場合がある。

その他にも「おれ」、「オレ」、「ぼく」、「ボク」、
「me」、「某」、「手前」、「管理人」、「ポックン」w、「わし」「拙者」、「朕」w
「筆者」、「当方」、「エンタン」、「えんたん」、等、
上げていけばキリが無いほどある。
そもそも一人称を使わない、という手もある。

一番良いのは、読む人が読みやすいと言う事をある程度意識したら
後は気にせず、書くと言うことなのでせうね。
という訳で今後このブログ、一人称は記事によって変わります。
お気をつけ下さい。

それにしても、「おいら」「オイラ」って言う一人称文章の温度は結構好きだ。


・・・まぁ、要するにまとまらなかったという事で・・・。orz

長文にお付き合いくださり、眞にありがとうございました。