砂の女 (新潮文庫)
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ちょっと前になるけど、安部公房の「砂の女」を読みました。

このお話はそのストーリーそのままの事を書いているのではなく、
社会の仕組みや、田舎の社会、その他、いろんな事をメタファとして書いてあるのであって、読みながらいろいろと考えさせられる。

内容は、この著者独特の気持ち悪い世界観があるのだけれど、
その気持ち悪い世界観も含め、この著者の独特の感性を感じずには居れませんでした。

江戸川乱歩の不気味さと似ているけど、もっと精神的な部分での異様さや、メタファが良い。

何かを・・・、
例えば社会の仕組みやその中での言葉にならない憤り等を、
メタファと言う形で表現しているという部分が、特に3月7日生まれの人独特の表現方法のように感じていました。

主人公が、ある穴にはまってから、
そこから抜け出せない様子が苛立たしく、かつ、共感できない部分もあるのだが、
この話はあくまでもメタファなのであって、
”何故かその状況から抜け出せない”と言う事も、
この話の重要な要素の一つなのだ。

読後感はヒジョ〜に気持ち悪くて最悪なのだが、
良著と言えよう。

実際、この小説は海外でも高い評価を受け、
世界的に知られることとなった作品である。

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砂の女 英文版―The Woman in the Dunes
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箱男 (新潮文庫)
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