・援軍を出す友邦と、金銭を出す友邦では、後者の方が優れている。
 軍隊は時々しか使わないが、金銭はいつ何にでも使え、軍隊を得るのにも使える。


・王はバラモン僧に言い含めて、皆の前で理不尽な命令を与え、激しく罵倒して怒らせよ。
 しばらくすると、何人かが僧に近づいてきて「あの王は正義に悖るから、他の者に替えよう」と囁くであろう。
 彼らはいずれ必ず王を裏切る。これが二心を抱く者をあぶり出す方法である。


・自分より強い相手に運良く勝てたら、和平を要求せよ。
 同程度の力の敵から和平を要求されたら、承諾せよ。
自分より劣勢の敵は、これを撃つべきである。


・人の心は変わり易い。
常に監査を行って仕事に専念させ、どんな部下でも敵の煽動から守れ。


・上がり調子の者は信頼できない。繁栄は心を変えさせる。


カウティリヤ(古代インドの政治家)




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