黒鳥 (ブラックスワン理論)

ヨーロッパ圏、英語にはかつて、無駄な努力を表す言葉として、「黒い白鳥(ブラックスワン)を探すようなものだ」ということわざがあった。それくらい、黒い白鳥などいないと信じられていたが、1697年に実際にオーストラリアでコクチョウ=「黒い白鳥」が発見され、当時の人々からは驚きをもって迎えられた。この発見によって「常識を疑うこと」、「物事を一変させること」、「自分を絶対視しないこと」の象徴として使われるようになった。またこれを下地にして、「ありえないと思われていたことが突然発生すると、予想されていた場合よりも影響が苛烈になる」というブラック・スワン理論が提唱された。

とりわけ予測できない金融危機と自然災害をよく表している。

ありえなくて起こりえないことを述べる場合、“ブラックスワン”という言葉を使うようになった。




デイトレード
オリバー ベレス
日経BP社
2002-10-19