高城剛












今でこそ沢尻エリカの奇妙な旦那ということで妙な脚光を浴びている高城剛氏だが、
僕はずっとずっと以前からこの男の事は気になっていた。

僕がまだ専門学校に行っていた時代、つまり18の頃、
CGや放送関係の学科だった為か、クラスメイトはオタクで年上の人達が殆どだったのだが、彼らはその当時からこの高城剛を神のように尊敬していた。

まだクリエイターだのマルチメディアだのそんな物の微塵も理解していなかった当時の僕は、この高城剛という男がなぜそこまで凄いのか?ということが当然理解できなかったが、彼は丁度この学校の特別講師にもなっていたし、とにかく他のクラスメイト達があれほどまでに敬っているのだから、さぞかし凄い人なのだろう…と、僕は注目だけはしつづけていた。

その後坂本龍一などとも対談したり、よくコラボレートの様なこともしていたので、
とにかくなんだか分からないけどきっと凄い人なんだろう…と、やはり思い続けてきた。

何が言いたいのかというと、
世間一般ではあまり知られてこなかった人かもしれないが、
メディアというもの自体に興味があり、かつ、そういう活動をしてきたような人にとっては、十数年前から神のように扱われていた人だということ。
そしてやっぱりそうは言っても、結局何をやっている人なのか未だに良く分からないということだ。

僕は彼のそんなところが、妙に鼻につくというか、
あまり好きな人ではなかったが、
最近の彼(沢尻エリカと結婚する数年前くらいから)の人生哲学には少し共感を持って注目していた。

これは僕自身の今後の人生の指針でもある言葉なので、
以下に紹介しておこうと思う。

高城氏はバルセロナを拠点にロンドン、ニューヨーク、パリ、ブリュッセル、ジュネーブと
世界各都市を縦横無尽に飛び回る多忙な日々。
自身のブログで、今後の生き方を次のように決めたと記している。

「家を持つ、そこに溢れんばかりのモノを持つということが、 
アメリカが作った二十世紀の幻想だった、と何年も前に仮定した」
「モノを所有しないで、もちろんそれを収納する家ももたないで、 
時代らしくデジタル化できるものは、どんどんデジタル化して、 
世界中を高速で回りながら、当分の間は見識や見聞を広める。 
そして、しばらく衛星のように生きると決める」

高城氏に言わせれば、かつて幸福の象徴とされていた
「頑張って仕事をして家を買って、家族とそこで仲良く暮らして......」
というプランは、もはや前時代的。


僕もそうありたいと思うし、
実際、数年後からそういう生活をするべく、その計画を、今の内から既に立てているのです。

さようなら。さようなら。