燈台守:
「何が幸せか分からないです。本当に。
どんな辛い事でも、それが正しい道を進む中での出来事なら、
峠の上り下りも、みんな本当の幸いに近づく、一足ずつですから」

家庭教師の青年:
「ああそうです。ただ一番の幸いに至るために、いろいろの悲しみも皆、思し召しです」

宮沢賢治「銀河鉄道の夜」より