今年起こった大きな事件・・・、と言えば、
勿論、東北大震災のことがあり、これは語りつくせないほど色々ある。
言いたいことは山ほどあるが、原発の事も含め、とにかくこれをキッカケにミクロでもマクロでも世界観が変わったと言えるだろう。

これは本当に語りつくせないことなので、今後また機会あれば徐々に書いていきたいと思うが、それ以外で今年起きた大きな事件と言えば、やはりメディアの問題があると思う。

これも価値観が一変する大きな事件であったと思う。
今年は世界各地で抗議運動などが盛んに行なわれ、それ自体が今年の象徴のようになっているが、日本でも主にフジテレビに対する抗議活動などが盛んに叫ばれていた。

この件について、このブログでは殆ど取り上げていないが、
僕は元々放送関係の勉強をし、一応、それ関係のそれ畑の人間で「メディア」や「情報」というものの専門家なので、やはりこの件に関してはいろいろと言いたいこともある。
それも他の人よりもずっと核心に迫る立場から、色々と思うところあり、言いたいこともあったのだが、あまりにもそれは核心であり、僕が思うにはこの昨今のメディアの問題は他の人が思っているよりもずっと深刻で恐ろしいものだと言うことがわかっているので、あえて口を噤んでいた。
だが、僕がこの問題に対して無関心なわけがない。

ただ、一応、一年の締めくくりとして、
今問題について、一般に言われていることから少し違った視点から言っておきたいことがある。
それは、韓流ゴリ押し問題のことではなく、インターネットとTV業界の関係性についてだ。

日本のTV業界は、その「マインド」の問題としてあきらかに間違った方向に進んでいる。
これからの時代はインターネット、特にソーシャルメディアやクラウドコンピューティング、またはそういったサービスが当たり前になる世の中になることはあきらかであったはずなのに、かなり早い段階から完全にITとTVは対立構造を築いてしまったということ。

本当はもっと上手に、いくらでも仲良く共存してwin-winの関係が築けたはずなのに、
何故かそれを良しとしなかった。
特にそれは古いTV側が、IT側を毛嫌いして遠ざけたという、その今後の存続にも関わる致命的な大きなミスを犯した。フジテレビの買収騒動からライブドア事件の流れの中で、更にその対立は決定的になった。

また、韓流ゴリ押し問題のことにまで言及すると、
あの問題でフジテレビが叩かれたときに、その巨悪であるフジに対抗して、
ITや一般大衆側に立ってフジと闘える大きな力を持った団体と言えば、
唯一それは「日テレ」だったろうと思うのだが、何故か日テレもTBSも同業者のフジテレビを完全擁護する側に回ってしまった。
これにより、日本のTV局の失敗、今後の衰退、不信感は決定的なものになってしまった。

ラジオスターの悲劇じゃないが、TVが普及してからもラジオという媒体が無くならなかったのと同じ様に、TVも完全になくなるものではないと思うが、逆に言えばそういう、サブ的な媒体となっていくだろう。
TV業界の衰退、終焉は、こういった自らのおかしなプライドの様なもので、その負けが完全に決定付けられたと言っても良いだろう。

けれども、アメリカはどうだろう。
アメリカはこういった問題に対して案外上手くやっているんだよね。
と言うよりも当然だ。
時代の流れであり、あきらかなチカラを持っているIT業界にケンカを売るバカいるかよ!!そんなことしても誰も得しないしね。
でも日本は本当に馬鹿でケンカに打って出たってわけだ。
で案の定負け。TVはオワコンに。

以下にアメリカのTV業界はどのようにこの問題に対して対処したかがわかる資料を幾つか貼っておく。
これが当たり前の姿だ。


ソーシャル・メディアを通じてみんなでテレビを楽しむ時代へのパラダイム・シフト





先日の大阪市長選挙で、
「もう国民はTVや政党に騙されない時代になったんだな・・」という様な発言が他所であったが、まったくその通りなのだと思った。

さいたま辺りの田舎だと未だに東方神起とか聴いてる情弱の馬鹿女が結構いるけどね。

良いお年を!