僕が旅から帰ってきて思ったのは、
好きな女性に話ができることがひとつくらいはできたかな、ということだけ。
それでこの旅はオーケーだと思いました。

帰ってきて自分が自分に認めたことは、僕はやっぱり日本で生きていくだろう、ということでした。

どこでも生きていけるというのは今も生きてく上でのささやかな支えになってると思う。
あんなに苛酷な旅をしたんだから、それを思えばこの東京でならどんなことをしてでも生きていける。

「深夜特急」著者:沢木 耕太郎のことば



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