ピーターの法則

組織構成員の労働に関する社会学の法則のこと。
能力主義の階層社会に於いて、人間が能力の極限まで出世すると、
有能な平(ひら)構成員はいずれ無能な中間管理職に出世する。
つまりその組織の仕事は常に無能な新人に任されることになり、
組織自体が衰退していく法則の事。

人材はいつしかその組織内で昇進できる限界点に達する。
その人が今居る立場、役職は、その人がそれ以上出世できない無能の位置である。

例えば、工場勤務の優秀な職工が昇進して管理職になると、これまで得た技術が新しい仕事に役立たず無能になる。
このようにして「仕事は常に、まだ不適当な地位にまで達していない人材によって成される。」こととなる。


この問題を回避するために組織がとりうる手段として、次の段階の仕事をこなせる技術と仕事のやり方を身に着けるまで人材の昇進を控える方法が挙げられる。例えば、管理能力を示さない限りは、部下を管理する地位に昇進させない、などである。

現在の仕事に専念している者は昇進させず、代わりに昇給させるべきである。
新たな地位に対して、十分な訓練を受けた場合にだけ、その者を昇進させるべきである。
これにより、昇進前に、管理能力に欠ける者を発見することができる。

の意


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