天網恢恢疎にして漏らさず(テンモウカイカイソニシテモラサズ)

天罰を逃れることは決してできないということのたとえ。

天が悪人を捕えるために張りめぐらせた網の目は粗いが、悪いことを犯した人は一人も漏らさず取り逃さない。
天道は厳正であり、悪いことをすれば必ず報いがある。
『老子』に「天網恢恢、疎ニシテ失ワズ」、『魏書』に「天網恢恢、疎ニシテ漏ラサズ」とあるのに基づく。
「天網」とは、天の張りめぐらす網のこと。
「恢恢」とは、広くて大きい様。
「疎」とは、目が粗いこと。
「天網恢恢疎にして失わず」ともいう。

悪者は一時は逃げられても必ず捕らえられる。
天が悪事に対して厳正であることの意。

天の網は広大で大雑把であるが、決して取り逃がすことのないことから。
ここで言うところの「天」とは皇帝を意味し、
いわゆる監視社会が行き届いているという意味でもある。



現代語古事記: 決定版
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