と言うわけで、9日間に渡って、
ゲーム「バイオハザード」の中のネタ、
「ある飼育係の日記」を連載してみました。

まとめ

この飼育係の日記を読み進むにしたがって
アンブレラ社の研究所でなにやら怪しい研究が行われていた様子をうかがい知る事が出来る・・
という、ホラーにおける一つのテクニック。

昔、江戸川乱歩の「孤島の鬼」と言う小説を読んだことがあったが、
その小説の中でも効果的に使われていた手法である。

何処かの孤島の塔の中に閉じ込められている少女がいて、
その少女の日記がヒョンな事から主人公の手に渡り、
その日記を読み進めていくというシーンがある。

日記は始め、奇形児や障害者と一緒に、
生まれた時から塔に閉じ込められて生活している可愛そうな少女の日記として始まるのだが、読み進めていくうちに、どうも様子がおかしくなって来る。
この少女は、いつも一緒にいる男の子の事が嫌いで、
如何にこの男の子がムカつくか、と言う事を切実に訴えているのだが、
日記の最後の方で、塔の窓から外を歩く主人公を見かけ、
少女はその主人公の事を「か●わ(身体障害者)」だと日記に書いている。
少女いわく、

「だってあの人は頭が一つしかなく、腕が2本、足も2本しか生えていないんですもの・・・」

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴォォォォ

ゾーーーーーーっとする瞬間である。

結局、この少女はシャムの双子で、大嫌いな男の子と言うのは自分の片側にくっついている弟なのである。
しかも生まれてこの方、「健常者」と言うものを見た事がなかったのだ。

この手法は星新一の話の中にもあったような気がする。
多分乱歩の方が先に出したアイデアなのだと思うけども、
この手法はいつの時代も想像力を持った人間をビビらせるには最高の手法と言えよう。

事実、バイオハザードの中に出てくるこの「ある飼育係の日記」も、
非常にプレーヤーの印象に残ったようで、
mixiの中でこの「飼育係の日記調の文章で書き込みをする」
というコミュニティがあるほど。


この飼育係が開発途中の新型ウイルスに感染してゾンビになっていく様を現した日記だったってわけ。


うまかっ です


2011-6-28更新
そういえばデヴィッド・フィンチャー監督、ブラッド・ピット、モーガン・フリーマン、グヴィネス・パルトロウ、そして我らがカイザー・ソゼことケヴィン・スペイシー出演の名作「セブン」の中で語られる、犯人の日記もなかなか良かったね。イカレタ変質者(偏執者?)の愚痴というか、世の中に対する罵詈雑言みたいな日記。

「ヘヘッ ザマーみろだ!」 ていう様な独特な日記。

実際の殺人鬼のウィリアム・ハイレンズが実際に現場に残した血文字も(実際には口紅で書いた)なかなか・・・。
趣があって良い・・・?

ウィリアム・ハイレンズの現場写真、壁の文字

For heavens

SAke cAtch me

BeFore I kill more

I cannot control myself

↑↑↑

自分で自分がコントロールできなくて更に殺人を犯してしまうから早く捕まえてくれ!


こういう話しが好きな人は是非以下の本を読んでみると良いだろう。
そんな話が沢山載っているベストセラーだよ!

また、この本はその後のいろんな映画や漫画などでモチーフにされているので、
そういう意味でも興味深いと思います。 
浦沢直樹の「モンスター」なんかこの本の影響強すぎ。


まとめ






日記を盗み見ると言えば・・・、